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MUGENSSです、原作崩壊が苦手な方はお引き取りください。

アネル:AKOF


確かに見えていた。いつも通りの景色、いつも見る家の風景だった。
なのに、どうしてなんだ。今俺はいるべきはずの家の中ではなく、アスファルトの土が地平線の彼方へと果てしなく続き、熱くもなく冷たくもない、丁度いい加減の太陽が西と東のどちらかに偏っていることもなく、むしろ一二三四とメモリをつけていくのならぴったりと中心に来る位置になっている。白線があり、内側には木製やプラスチックといったそれぞれ違う形の扉と、どしどしと歩くぬるっとした汚らしい化け物が間隔よく点々とある。
「題名をつけるなら地平線の彼方に、だな」
題名をつけるものどうかと思うがそんな感じだろう。草原だったら気持ちがいいんだろうが不気味さを感じる。
「ふぁいらしい」
「ふぁい?」
アネルはしゃがみ込み、土に文字を書きはじめる。丸を書いて斜めの線、数学のφか。一年生のときに習ったが何だったっけ。
「空集合、何もないという意味らしい。誰が言いはじめたのかはわからないが、そう言われている」
ふぁい、なんか気が抜けている。もっといい名前がなかったのか。
「この扉は元の世界につながっているんだよな」
「そうじゃなかったら何だ」
ただの扉だ。
そういえば、腕輪の色が戻っている。W、R、N、どういう暗号なのか。
「死ななくて済んだし、本当によかった」
アネルはほっと一息つくような顔をする。
「おかげで俺は死にそうになったけどな」
溜息を吐き肩を下げる。遅刻をした上に変な事件に巻き込まれるとは、遅れた理由を何と言えば済むのか。
「いいじゃないか、腰が抜けた新人を私が引っ張ったから」
まあ、確かに少しは腰が抜けていたかもしれないが。
「さて、それじゃあ帰るぞ。少しだけだが、奇妙な体験をありがとう」
そう言い帰ろうとする。扉から異世界へ、ふぁいっていう名前の世界があるっていうだけで十分ありがたい。
なのに、ぐいっと襟を引っ張られて後ろへ下がると同時に、化物の勢いいい片手が振り下ろされる。ぴたりと化物の拳が地面に当たるが当たってたら絶対に頭からすり潰されていたなあ。
「どういうことだ」
「白線の中に入ったからだ」
「そうじゃなくて、どうして俺が襲われないといけないんだ」
「敵だから」
敵?
「帰ろうとするとあれが襲って来る、いいか。
まあ、仮にあれが襲って来なくても新人は帰れない。なにしろ、あれを倒さないといけないんだからな」
驚き、まだ俺の冒険は終わっていなかった。いやいや、あれを倒せって無理な話だろ。襲おうとしたらぐしゃりだぜ?ぬるぬるしてるから攻撃が通じないかもしれないんだぞ?ドラゴンがよかった、それかイカ。
「新人、帰りたいか」
アネルは顔を引き締め、真剣なまな差しを向ける。
そんなこと、言った方がいいのだろうか。常識的に考えてありえない出会いをし、常識的に考えて時元を超えているとしか思えない扉を使って、常識的に考えて不気味すぎて吐き気がする世界に来て、そんなことがあったけど帰りたくない?洗脳されたのかと言いたい。帰りたいと思うのが常識的な考えだ。ここに来て帰りたくないという奴はどうかしてやがる。
「いきなりで悪いが、お前には引率者になってもらう」
「引率者?」
「なに、引率者といっても大したことじゃない。ただ単に、リーダーになって仲間を集めればいい。多少労力はかかるが、死ぬようなことはない」
「仲間を集めるだけでいいのか」
「ああ、リーダーという肩書を持ち仲間を集める。腕輪をつけなくていいし契約をしなくてもいい」
それだけなら簡単、直ぐに仲間を集めよう。
「けど、仲間を集めただけであれを倒せるのか」
勇者、魔法使い、格闘家、そんな仲間が揃ったとしてもあれに勝てるのだろうか。東京タワーよりも大きくて、俺のことを蚊としか思えないような奴に。いくら揃ってもすりつぶされるだけじゃないんだろうか。
「殺すのではなく倒す、それほど難しくはないと思うぞ。役立つ仲間が揃うとは思えないが恐らく簡単だろう」
不味い、なんか不安になって来た。倒すとか殺すとかそういうレベルじゃない。強い仲間がいないんだったら傷をつけることすらかなわないだろう。
「あれを倒せばこの世界を管理する人が納得をする。
じゃあな、感覚を崩さないようにしろ」
アネルはそう言うと、後ろを向きその場を去って行った。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

ダチュラ

Author:ダチュラ
一般人。ニンゲーン。現在の嫁リスト:李香緋、アネル、アナザーブラッド、野々原渚(NEW!)。嫁は優遇。可愛いは正義。時々変動するが嫌いになった訳ではなくどうでもよくなった訳でもない。

特別ゲスト:音無小鳥、朝倉涼子、鼎二尉、ほめ春香

特別ゲストは絶対的な優遇。

今したいこと:過去に戻って自分をムッコロス。

MUGEN小説は嫁とMUGENストーリー動画の出演が少ないキャラを優先。

何かあったら homeoharukamomatakawaiiメイドインヘヴン!yahoo.co.jp にメールを送ってください。メイドインヘヴン!→@でお願いします。

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